伊勢新聞

海星1年加藤が1失点完投 三重との接戦制す 秋季東海地区高校野球三重大会

【海星―三重 3安打7奪三振1失点で完投した海星・加藤=津球場で】

甲子園出場経験校が初戦で激突した海星―三重は、海星が2―1で接戦をものにした。先発した1年生左腕加藤が、1点リードで迎えた四回2死一塁から、三重8番古川に同点適時三塁打を許した以降は三塁を踏ませぬ好投。下級生の粘りの投球に上級生も奮起。1―1で迎えた九回2死二塁の好機で、2年生の8番中世古が「狙っていた」三重2番手三好のストレートを中越えに運び、決勝点を奪った。

海星中時代は野手兼投手で高校から投手に専念。1年目の6月に134キロを計測した力のあるストレートを武器に、先発争いに名乗りを上げた。高校では2試合目の公式戦登板に「緊張して投球がまとまらなかった」。この日は6四死球と制球がやや乱れたが「五回くらいから落ち着いていけた」。次戦に向けて「自分が投げた試合は負けたくない」と力を込めた。