帝国データバンク四日市支店は13日、三重県伊賀市千歳の運送会社「ユウケイ物流」が、津地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は5日付。負債は約6億6300万円。
支店によると、同社は昭和63年に創業し、平成4年に法人化。食品の包装資材や家電製品などの運送に加えて倉庫業も手がけ、令和2年6月期には約18億800万円の年収入高を計上した。
一方、近年は同業者間の競争激化によって受注が伸び悩んでいたほか、新型コロナウイルスの影響もあって運送の需要が低下。昨年6月期の年収入高は約14億3600万円に落ち込んだ。
さらには、役員や従業員の一部が取引先を同業他社に移して移籍。資金繰りが悪化する中、不動産を売却するなどして立て直しを図るも業況改善の見通しが立たず、事業継続を断念した。