森林の大切さ学ぶ 伊勢・皇學館中生徒ら、間伐材の加工体験 三重

【スギの木の枝をノコギリで切り落とす生徒ら=伊勢市の皇學館中学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の皇學館中学校で12日、森林や林業について学ぶ出前授業が開かれた。2年生16人が、県産の木材に触れ、講義や実技体験を通して森林の大切さを学んだ。

授業は、森林教育に取り組む「みえ森づくりサポートセンター」(津市)が県の委託を受け、県内の小中学校を中心に実施している。同校は、SDGsの観点から、再生可能な資源である木材や森林の役割を学ぼうと、総合学習として取り組んだ。

この日は、地元の森下林業(同市浦口)の森下智彦社長(46)が講師となり、林業の役割や課題などについて講義した。続いて生徒らが、県内で伐採された約7メートルのスギの間伐材の加工を体験。ノコギリで木の枝を切り落とし、専用の竹べらで樹皮を剥いで表面にヤスリをかけ、養殖いかだなどの材料に使う「足場材」に仕上げた。実際に販売されるという。

参加した桐生貫旦(かんた)さん(13)は「木や森について学び、興味がわいた。作業は大変だけど、木の香りがして楽しい」と話していた。