伊勢新聞

四日市で書道二人展 79歳谷さんと71歳花井さん 三重

【作品を紹介する谷さん(左)と花井さん=四日市市安島の市文化会館で】

【四日市】書家の谷泉石さん(79)=三重県菰野町大羽根園=と花井高峰さん(71)=四日市市中納屋町=による「書道二人展」が13日、同市安島の市文化会館で始まった。掛け軸や額装、パネル作品など合わせて約100点を展示している。15日まで。

書のコレクターでもある谷さんは、「書で偲ぶ三重の先賢」と題した傘寿記念展を開いた。松尾芭蕉や本居宣長、御木本幸吉、伊藤伝七、江戸川乱歩ら地元出身の偉人21人の揮毫(きごう)作や複製、彼らの残した言葉を自身の文字で独創的につづった作品を展示している。

花井さんは、「書の世界・45年の歩み」と題し、師の教えを守り、師から離れることを繰り返す意の禅語「守破離」や、父母や兄弟への思いをつづった「感謝」、天台宗の開祖最澄の言葉「一隅を照らす」などのパネルや掛け軸作品を展示している。

2人は30年来の書仲間で、今回が初のコラボ展となった。谷さんは「紹介した先賢たちの書や言葉から、その偉業に思いをはせていただきたい」、花井さんは「周囲の方々のおかげで充実の書人生です」と、それぞれ話していた。