「彩友会」18人の水彩画新作 桑名・川スミメガネで作品展 三重

【作品を見ながら話す佐藤会長(右)と淺井講師=桑名市大仲新田の川スミメガネ本店で】

【桑名】三重県桑名市の水彩画サークル「彩友会」(佐藤辰雄会長)の恒例の作品展が13日、同市大仲新田の川スミメガネ本店ギャラリーで始まった。19日まで。

今年で9回目。会員のうち17人と講師の淺井清貴さん(74)が出品し、新作24点を紹介している。教室で取り組んだ静物画をはじめ、そろってスケッチに出かけたという同市の六華苑や赤須賀漁港の風景画など色彩豊かな水彩画が並ぶ。

原爆投下後の長崎で死んだ弟を背負い火葬を待つ少年と、インドのスラム街を拠点に貧しい人々の救済に生涯をささげたマザー・テレサなどを描いた作品は、平和への願いが込められ、来場者の目を引いていた。

佐藤会長(78)は、旅の思い出を作品にした。青森県・八甲田山系の「八甲田ロープウェー」と紅葉に染まった山を描いた。「モミジの赤を表現するのに苦心した」と話す。

淺井講師は「伸び伸びと自由に表現している。力作がそろっているので、ぜひ見に来てほしい」と呼びかけた。