事業所の井戸水提供へ協議 亀山市議会、災害時の生活水確保で 三重

【亀山】三重県の亀山市議会9月定例会は13日、本会議を再開。櫻木善仁(新和会)、伊藤彦太郎(勇政)、鈴木達夫(結)、福沢美由紀(共産)、深水隆司(新和会)の5議員が一般質問した。

櫻木議員は、地震などの災害で水道が断水した際、トイレや洗濯に必要な生活水の確保に市内各個人が所有する井戸を活用できないか、市の対応を質問。

木田博人危機管理監は「能登半島地震の際には、孤立し断水した約8500世帯の住民が約30カ所の井戸を活用したと聞いている」とし、「市としては、市内各所の井戸は(所在を)把握していないが、事業所が設置している井戸の提供に向け、協議している」と明かした。

また、「(自治体が設置する)防災井戸の設置には、維持管理が必要であり、今の段階で設置する考えはない。河川の水をくみ上げて供給できる(市の)運動施設もあることから、今後も(民間の)協力井戸と防災井戸の研究を進める」と答弁した。