相可高、平板測量の全国大会へ 環境創造科2年生、三重県大会で最優秀賞

【平板測量器具を囲んで健闘を誓うメンバー=多気町相可の相可高校で】

【多気郡】三重県立相可高校(多気町相可)の環境創造科の2年生チーム4人はこのほど、平板測量競技の県大会で最優秀賞を獲得し、全国大会(10月23、24日・岩手県)に初出場する。

農業高校の生徒が全員所属する日本学校農業クラブの活動として取り組んだ。全国大会では他に家畜診査やフラワーアレンジメント、農業情報処理などの競技がある。

平板測量競技は現地の状況を縮尺して紙面に再現する測量方法で、速さと誤差の小ささ、計算の正確さを競う。県大会は8月1日に同校で開き、同校と久居農林高校が出場。相可高校は4年前から参加を始め、久居農林に勝った今回が初の全国大会進出となる。

チームは希望者を募って結成し、主将の森下隼太郎君と金谷柊汰君、松井夏樹君、村田稜真君。メンバーの中には野球部やバドミントン部の主将もいて、全員そろう練習は週に2、3回と限られる中、1カ月ほどかけて習熟に励んだ。

森下主将は「全国大会では想像がつかない素早さと聞いている。1個でも追いつきたい」と抱負を語った。

市川航大教諭は「できることを頑張り、努力した結果」とたたえ、「全国優勝を目指してほしい」と激励した。