伊勢新聞

指定管理の協定書見直し 尾鷲市、温浴施設の助成金巡り

【尾鷲】三重県の尾鷲市は10日の市議会本会議で、3月定例会で承認した同市向井の温浴施設「夢古道おわせ」の指定管理者への助成金を巡り、本年度の公募に向けて協定書を見直すと明らかにした。西川守哉議員(無所属)の一般質問への答弁。

協定は令和4年に市と指定管理者「夢古道おわせ」が締結した。光熱費の高騰で経営環境が悪化したが、契約事項は指定管理料に燃料費を含めていなかった。管理者は一時金給付の要望書を提出し、市が「光熱水費高騰対策助成金」286万8千円を支給した。

西川議員は契約に反する支給に「指定管理者に市民の血税をつぎ込むのか」と厳しく追及。加藤千速市長は「今後新たな一時給付金は考えていない」とした上で、来年度から委任する指定管理者の選定を前に、「担当課に協定書や指定管理の検証や見直しを指示している」と答弁した。