【伊勢】敬老の日を前に、伊勢市の鈴木健一市長は9日、今年100歳を迎えた市内の築地いしのさんを訪問し、長寿を祝った。
築地さんは大正13年、明和町で生まれた。結婚して伊勢に移り住み、夫の実家の農業を手伝い、内職で和裁にいそしんだ。子ども3人、孫8人、ひ孫11人に恵まれ、現在は、市内の老人ホームで暮らす。甘い物と相撲を好み、きれい好き。毎朝、部屋の掃除や、肌の手入れなど身支度も欠かさないという。
鈴木市長に元気の秘けつを聞かれた築地さんは「好きな物を食べること。甘党です」と笑顔で答えた。毎週家族が届けるあんころ餅や果物が楽しみだという。「肌つやがいいですね」と褒められると照れたように破顔。祝い状を受け取り「想像もしてなかったこと。生きてて良かった」と喜んだ。
100歳の高齢者への市長訪問は、コロナ禍の影響で5年ぶり。昨年までオンラインの懇談だった。
市によると、市内で本年度に100歳になるのは58人。また、998人が88歳を迎え、市はそれぞれ祝い品を送る。市内最高齢(9日時点)は、県内最高齢でもある112歳の女性。