伊勢新聞

三重グリーン購入ネットが総会、講演会も

【「『グローカル』のトップランナーを目指す」とあいさつする朴代表幹事=三重大学で】

【津】三重グリーン購入ネットワーク(朴恵淑代表幹事)は9日、三重大学とリモートで総会と記念講演会を開き、会員ら約30人が出席した。

グリーン購入ネットワークは、環境負荷の少ない商品やサービスの優先的な購入を通じ、脱炭素、SDGs(持続可能な開発目標)の実現などを目指す購入者・生産者による全国ネットワーク。平成8年に設立され、セミナーの開催やウェブサイトの運営などを通じた啓発活動を行っている。

県では昨年4月、前身のみえグリーン活動ネットワークを改変し、東海・中部地域で初めて三重グリーン購入ネットワークを産官学民の連携で構築。県や32の企業・自治体が参加している。

総会で朴代表幹事は「視野を広く持ち、三重という地域から世界のプラスを考える『グローカル』のトップランナーを目指す」とあいさつ。その後松名名瀬海岸での清掃や自治体研修会への参加など、これまでの活動を報告したほか、6議案について議事を進めた。

後半はグリーン購入ネットワークの深津学治事務局長が「2050年カーボンニュートラルを担う『持続可能な消費と生産』の役割」と題して講演した。

【取り組みをサプライチェーン全体へ広げることが大切と話す深津事務局長】

深津事務局長は今後起こる可能性の高い国際的リスクの変遷を示し「気候変動や異常気象など、環境の変化が上位を占めている」と強調。企業や自治体が行う取り組み事例などを紹介し、環境面・社会面での取り組みを自社だけでなくサプライチェーン全体に広げることが大切と呼びかけた。