「中世の斎宮」に焦点 来月5日から開館35周年記念特別展 明和町の歴史博物館 三重

【特別展「中世の斎宮とその時代背景」のちらし】

【多気郡】斎宮歴史博物館は10月5日から、三重県明和町竹川の同館特別展示室で開館35周年記念特別展「中世の斎宮とその時代背景―転換期を生きた斎王たち―」を開く。会期は11月24日まで。

斎王制度は飛鳥―南北朝時代の約660年続いた。特別展は平安末期以降の衰退・廃絶期に焦点を当て、斎王の動向と古代から中世への移り変わりを見る。国宝「媞子内親王歌合」や、伊勢平氏や斎宮と関わる木造庄(津市)の名がある重要文化財「久我家文書 池大納言家領相傳文書案」など55件を出品する。

学芸員の展示解説会は10月12日、11月3日、同16日。いずれも午後1時半から。

伴瀬明美大阪大学教授の記念講演会「中世を生きた斎王たち」を10月19日午後1時半から同館講堂で開催する。無料。募集は9月7―27日。

また、県総合博物館開館10周年、県総合文化センター開館30周年と併せ県立文化施設アニバーサリー連携事業として、11月9日午後1時半から同館講堂で山本陽子明星大学教授の記念講演会「転換期の美術―後白河院と絵巻―」を開く。無料。募集は9月28日―10月18日。

いつきのみや歴史体験館(同町斎宮)との連携事業の体験講座「絵巻物づくりにチャレンジしよう」を11月2日に同館で実施する。参加費千円。募集は10月1日午前9時半から先着順。

特別展観覧料は一般500円。大学生400円、高校生以下無料。問い合わせは斎宮歴史博物館=電話0596(52)3800=へ。