伊勢新聞

「オオカラスウリの花」亀山で初の確認 白色で糸状

【午前5時頃撮影したオオカラスウリの花=亀山市神辺地区で(麻生さん提供)】

【亀山】三重県亀山市立中央公民館生涯学習推進員で日本自然保護協会の麻生晴子自然観察指導員(59)=鈴鹿市中富田町=はこのほど、亀山市神辺地区の市立神辺小学校周辺約5カ所で、群生する自生のオオカラスウリの花を、市内で初めて確認した。見頃を迎えている。

オオカラスウリは、西日本以西の暖地に分布するつる性多年草。直径約7―10センチの花は白色で糸状に裂けている。夜に咲き、午前9時ごろには萎(しぼ)むという。夏の7月頃から咲き始め、10月の秋には、白色が朱色に変わるという。

令和5年12月から、オオカラスウリの分布調査をしている麻生さんは「主に西日本に生息するオオカラスウリが、亀山で見られることが不思議」とし、「根っ子からどのぐらい前から生息しているのか調査している」と話していた。

また、「夜間に咲く花なので、周辺住民の迷惑にならないよう、花の観賞を楽しんでもらえれば」と呼びかけている。

問い合わせは麻生さん=電話090(7686)7662=へ。