偽の逮捕状で特殊詐欺 松阪の男性410万円被害

【男性が受け取った偽の逮捕状(県警提供)】

【松阪】三重県警松阪署は6日、松阪市の60代男性が約410万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと発表した。

同署によると、1日から4日にかけて、男性の携帯電話に総合通信局の局員、警視庁サイバー局組織犯罪対策部特別捜査隊のモリカワ、裁判所のオオコウチをそれぞれ名乗る者から電話があり、「契約している電話番号から詐欺のメッセージが拡散されている」「詐欺の主犯格を捕まえてアジトを捜索したところ、詐欺に使われた通帳が300通ほど見つかった。口座がマネーロンダリングに使われている」「逮捕状をポストに入れた」「無実を証明するためにあなたの口座のお金を送ってください」と言われ、3日から4日にかけて同市内のATMで7回にわたり、指定された口座に現金合計約410万円を振り込んだ。

男性の自宅ポストには偽の逮捕状が入れられており、男性の氏名や生年月日、職業など個人情報が記載されていた。同署は詐欺事件として捜査し、「逮捕状は示すだけで、渡すことはない」と注意を呼びかけている。