【津】三重県内の木製帆船模型愛好家で作る「モデルシップメイトジブ」(会員5人)の作品展が6日、津市久居東鷹跡町の久居アルスプラザギャラリーで始まった。細部にこだわり製作した帆船模型23点を展示した。入場無料。8日まで。
同会は昭和56年設立。津市や四日市市の40―70代男性が月1回情報交換しており2年に1度作品展を開いている。
室町時代の大型軍船・安宅船(あたけぶね)や江戸時代の輸送船・菱垣廻船などの和船、コロンブスが大西洋を横断した際に使用したサンタ・マリア号、現在も世界中を航海するアメリゴ・ヴェスプッチ号などさまざまな時代の帆船が並ぶ。
作品はキットを基に製作するが、細長い木を削ったり磨いたり熱を加えて曲げたりは全て手作業。白いマストをコーヒーや緑茶で染めて風合いを出したり、工芸漆で着色するなど細部にこだわり、短くて半年、中には5年かけ製作したものもある。
事務局の宮﨑祐次さん(66)=津市豊が丘=は「帆船模型は年を忘れて作れる楽しさがある。風を切って大海原を進むロマンを感じて」と話した。