町なみや古い建物、水彩画で 度会町で濱口さんが個展

【町並みや古い建物などを描いた水彩画と濱口さん=度会町上久具の「木ままな美術館cafe萌音」で】

【度会郡】三重県度会町上久具の「木ままな美術館cafe萌音」で、伊勢市藤里町の濱口素則さん(72)の水彩画個展「町なみ風景展」が開かれている。25日まで。木、金曜は休み。

濱口さんは高校の美術の授業でデッサンや油絵などの基礎を学んだ後、独学でペン画や水彩画の作品を制作。約40年前から町並みや古い建物などを描き続け、労働組合の機関紙の挿絵や年賀状、コンサートのチラシにも活用してきたという。

同展には、昭和レトロな雰囲気が残る明倫商店街や、かつて伊勢市御薗町にあった山田赤十字病院、濱口さんのふるさとの答志島など、これまで描いた中から選んだ約30点が並ぶ。細い線で細部まで描き込んだり、墨の濃淡で表現したり、墨や細いペンで下絵を描いて水彩絵の具で色付けしたりと、作風の変化を楽しむこともできる。

濱口さんは「作品を見た人にふるさとを感じてもらえれば」と話した。

16日午後1時から、フォークソングのギター演奏など音楽活動を展開する濱口さんらが出演するミニコンサートがある。要予約で、問い合わせは同美術館=電話090(1477)7742へ。