子どもら鎌で稲刈り「面白い」 亀山2団体 三重

【のこぎり鎌で稲を刈り取る参加者ら=亀山市安坂山町地内で】

【亀山】無農薬、有機栽培で稲作に取り組む、三重県亀山の市民団体「里のにぎわい『大地のおへそ』」(櫻木善仁代表)と「windsoil(ウインドソイル)」(谷慶子代表)の2団体は4日、亀山市安坂山町地内の櫻木代表所有の田んぼ(約2アール)で、今年4月に田植えした苗(こしひかり)の稲刈り体験を実施した。今年で3年目となる。

市内の未就学児と小学生計7人とその親、両団体関係者ら総勢15人が参加。黄金色に生育した稲を、昔ながらののこぎり鎌で刈り取った。刈り取った稲は、はさ掛けで約1週間、天日干しをした後、足踏み式脱穀機でもみにするという。

また、田んぼに生育するオニヤンマやトノサマバッタなどの昆虫の観察もした。小学2年生の中村悠希さん(7つ)=同市みずほ台=は「昨年も参加した。稲刈りは面白くて楽しかった。コオロギを見つけたよ」と話していた。

谷代表(47)は「子どもたちが幼少期の頃から、自然豊かな里山で稲作体験をすることで、収穫の喜びや自然が生み出す環境に感謝の気持ちを持ってもらえれば」と皆と一緒に稲刈りをしていた。

市は、「里山のにぎわい『大地のおへそ』」が取り組む田んぼを、令和5年度「かめやま生物多様性共生区域」に指定。田んぼでは、有機栽培による稲作や水生生物の生育場所として管理している。

一方、「windsoil」は、令和2年に設立。田んぼで稲作をする「あおぞらen」と、山で落葉などを拾い集め、田んぼの土の肥料にする土壌作り「やまのしずく」の2体験企画を実施し、両団体が協力し合い取り組んでいる。