文化功労者ら奉納の絵画など14点 伊勢・神宮美術館で特別展 三重

【昨年度に伊勢神宮に奉納された美術作品が並ぶ会場=伊勢市神田久志本町の神宮美術館で】

【伊勢】三重県伊勢市神田久志本町の神宮美術館で、昨年度に伊勢神宮に奉納された美術作品を公開する特別展「令和5年度奉納 神宮式年遷宮奉賛美術品展」が開かれている。12月24日まで。

同美術館は、人間国宝や日本芸術院会員、文化功労者の作家らが神宮に奉納した作品約500点を収蔵する。特別展では、昨年度に8人の作家が奉納した絵画や書、工芸品など計14点を展示した。

文化功労者で美術作家の高橋秀さんの作品は、神話をモチーフに赤と黒の色彩で表現した抽象画「神話起源」など5点が並ぶ。祖父から3代続けて江戸小紋の人間国宝に認定されている小宮康正さんの染織や、金工作家宮田亮平さんが力強く泳ぐイルカの姿を表した立体造形作品なども目を引く。

白石和己(まさみ)館長は「今回、神宮美術館ではあまり見ることのない抽象的な現代アート作品もある。注目してほしい」と話している。

木曜休館。観覧料は大人500円、小中学生100円。問い合わせは同館=電話0596(22)5533=へ。