伊勢新聞

避難所開設「若い力、頼りに」 亀山・関中で巨大地震想定訓練 三重

【車いすで避難者役を避難所へ案内する中学生ら=亀山市関町新所の市立関中学校で】

【亀山】三重県の亀山市関宿まちづくり協議会(横山正会長)は4日、同市関町新所の市立関中学校(堀内克子校長)で、避難所開設訓練をした。

訓練は、同校中学生が在校中に巨大地震が発生を想定。同協議会役員と中学生が連携を取り、自らの安全を確保しながら同校体育館に避難所を開設し、避難者などの受け入れ体制を確認するのが目的。昨年に続き2回目。

同協議会員と隣接する関北部まちづくり協議会員、同校中学校からは全校生徒計134人の総勢約250人が参加。1年生38人は、住民や観光客などの役を、2、3年生計96人は、避難者や身体障害者などの案内係、体育館内で各地区別の区割り設営のほか、災害備蓄倉庫の点検などに関わった。

堀内校長は「防災学習や訓練も実施している。地域の人たちとの合同訓練を通じ、生徒らがそれぞれ役割を分担し、自分らができる行動をより具体的に学べた」、横山会長は「協議会の役員は、高齢者も多くて、中学生の若い力は頼りになる。年1回の訓練を重ねて、万一の災害に備えたい」と見守っていた。