「特定個人以外は全て公開すべき」 鈴鹿の学校再編 意見募集結果巡り審査会

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の天栄中学校区における学校再編計画を巡り、同計画(素案)に対する意見募集の実施結果を市教委が部分公開とした決定について、市情報公開審査会は8月26日付で「特定の個人を識別できる部分以外の部分は、全て公開すべきである」と答申した。

市教委の部分開示を不服として審査請求していた地元の「小学校を存続させる3地区の会」(畑憲二代表世話人)が2日、明らかにした。

意見募集は天栄中学校区の在住者や関係者を対象に、令和5年8月21日から9月20日まで実施。45人から133件の意見が寄せられた。

情報公開請求で開示された45人分の意見は、「筆跡から個人の特定につながる恐れがある」などとして、ほとんどが黒塗りの状態。一方、意見を累計ごとにバラバラにしたものはホームページで公表しており、請求人らは「整合性がない」などと指摘していた。

答申結果を受け、廣田隆延教育長は「答申内容を吟味し、どうしていくかをよく考えて対応していく」と話した。