伊勢新聞

津でシェアサイクル導入実験 アクセス、エリア回遊性を強化 16カ所に55台

【お城公園に設けられたシェアサイクルのポート=津市のお城公園で(エリアプラットフォーム提供)】

【津】三重県津市大門・丸之内地区の活性化に向け取り組みを進める官民連携組織のエリアプラットフォーム「大門・丸之内 未来のまちづくり」は先月下旬からシェアサイクルの導入実験を始めた。期間は来年2月25日までの半年間。課題となっている駅などからのアクセス性やエリア内の回遊性の強化を目指す。

両地区は津駅などの交通拠点から一定の距離があり、アクセスが課題となっていた。さらに、エリア内には津城跡や観音寺など歴史・観光資源なども豊富で、回遊できる利便性も求められていた。

【シェアサイクルの開始に合わせデモ運行するエリアプラットフォームのメンバー=津市の同所で(同)】

シェアサイクルは津駅、津新町駅、津観音、市役所、津なぎさまちなど市内16カ所に拠点のサイクルポートを設け、総勢55台の電動アシスト自転車を配備。利用者は各ポートからポートへ乗り捨てすることができる。

実施事業者はLuup(ループ、東京)。県内でシェアサイクルを導入しているのは桑名、伊勢、いなべの3市あるが、ポート数、自転車数ともに津が県内最大規模になるという。

利用はスマートフォンにアプリをダウンロードして行う。クレジットカードの登録も必要。アプリ上で利用から返却まで一連の手続きができる。アプリはループのホームページからダウンロードできるほか、ポートでもQRコードの読み取りができる。

利用料金は10分まで200円で以降、1分ごとに15円(いずれも税込み)加算される。例えば15分間利用は275円、30分間なら500円となる。

今回は試験的な導入で、エリアプラットフォームでは半年間の利用状況など踏まえ、本格導入するかどうかを検討する。

前葉泰幸市長は「自転車を加えることで魅力が高まるのではないか。実験の成果に期待したい」としている。