伊勢新聞

サイバー攻撃、対策セミナー 四日市で経営者や担当者ら

【サイバー攻撃の被害を解説する大塚氏(中央奥)=四日市市元町のあいおいニッセイ同和損害保険三重支店四日市支社で】

【四日市】あいおいニッセイ同和損害保険は2日、三重県四日市市元町の同社三重支店四日市支社とオンラインで「情報漏えい事故に学ぶ事業継続のための情報セキュリティセミナー」を日本生命と共催で開き、経営者やシステム担当者ら約20人が参加した。

同社は昨年11月、警察庁とサイバー攻撃の被害防止に関する連結協定を締結しており、セミナーはサイバー犯罪と対策を知ってもらうねらい。

県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課と中部管区警察局県情報通信部情報技術解析課が日常業務内のサイバー犯罪のリスクを解説。県内の被害事例を報告したほか、ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)の感染デモを見せた。

NTT西日本の大塚庸介主査は「中小企業であっても『うちは大丈夫』という考えではいけない」とし、サイバー犯罪の対策として「まずはパソコン、次にネットワークを守る多層防御と合わせ、日々の監視や備えが大切」と強調した。

日本通信機器の浜砂昭文部門長は中小企業の情報セキュリティへの対策・投資が進んでいない実情を挙げ、セキュリティ診断の重要性を解説。自社が行うセキュリティサービスを紹介した。

また、あいおいニッセイ同和損害保険四日市支社の舟川知宏主任が「被害にあった際のリスクを減らすことも重要」とし、早期の復旧と経済的備えを見据えた保険加入を呼びかけた。