伊勢新聞

7300万円隠し執行逃れ疑い 破産会社の元経営者を逮捕 三重県警四日市北署

【四日市】強制執行を免れるために資産を隠したとして、三重県警四日市北署は2日、強制執行妨害目的財産隠匿の疑いで、四日市市大矢知町、無職鈴木則男容疑者(80)を再逮捕した。県警捜査2課との合同捜査。

逮捕容疑は昨年1月―6月ごろ、強制執行による資産の差し押さえを免れるため、経営していたスポーツ用品販売会社の資産を保管するよう知人に依頼。知人宅などに現金計約7300万円を運び込んで隠した疑い。容疑を認めている。

同署によると、同社は平成30年に破産手続きを開始。破産管財人は同社に資産を返還するよう提訴し、同社は強制執行を受ける恐れがあったという。

また、津地検四日市支部は2日、破産手続き中に偽の領収書を作成するなどして資産2億6千万円を子会社への支払いに充てたと偽ったとして、破産法違反の罪で、鈴木容疑者と息子の淳詞容疑者(51)を起訴した。親子は先月13日に逮捕されていた。