松阪電子計算センター「くるみん認定」取得 子育て支援、市から奨励金 三重

【奨励金の目録を示す瀬野社長(右)と竹上市長=松阪市役所で】

【松阪】松阪電子計算センター(三重県松阪市石津町)の瀬野喜久社長は2日、同市役所で竹上真人市長と面会し、子育て支援への積極的な取り組みを厚生労働大臣が認定する「くるみん認定」を取得したと報告した。同市が設けた取得事業者への奨励金30万円を受け取った。

くるみんの認定条件は「男性の育休取得率10%以上」「時間外労働が月45時間未満」など。優秀な人材の確保、企業イメージの向上、社員の定着率向上を図る。県内の認定企業は48社。

同市は取得企業を増やそうと令和5年度、認定された企業に対する30万円の奨励金を始め、同市で初めて取得したドラッグストアの東海セイムス(同市久保町)に贈呈した。松阪電子計算センターは2社目となる。

同社は地方自治体や主要企業の情報処理業務をサポートし、ネットワークサービスやソフトウェア開発に対応している。従業員301人、売上高43億円。

瀬野社長は「男性の育休が浸透してきた。採用が難しい中、よりよい人材を獲得できる」と話した。

竹上市長は「くるみんはハードルが高い」と取得をたたえ、奨励金の目録を手渡した。