伊勢新聞

野嵜遥香さんが最優秀賞 MIEとこわかAWARD、高校・大学生が未来への思い発表

【オンライン開催された「MIEとこわかAWARD2024」】

三重ゆかりの若者が自身の気付きや未来への思いを発表するコンテスト「MIEとこわかAWARD2024」が8月31日、オンライン開催された。公募に応じ約3週間かけ自分と向き合った県在住の高校1年―大学3年の5人が発表。最優秀賞には桑名市の野嵜遥香さん(16)=私立名城高校2年=が選ばれた。

未来を担う若者の思いを形にしようと県内の若手社会人や支援団体の有志で実行委員会をつくり初めて開催。8月初旬の南海トラフ地震臨時情報や台風10号の影響を受け、対面で予定していた合宿や発表会は全てオンラインに切り替えた。

参加者は、自身の原体験を基にやりたいことを追求した経緯や今後の展望を1人5分で発表。県内の企業経営者や大学教授ら4人の審査員が共感性や独創性、具体性などを審査した。

野嵜さんは、生徒が中心になって校則を見直す「ルールメイキング」に取り組んだ経緯を紹介。壁にぶつかりながらも「大切なのは対話」であり「校則を変えることはゴールではなく手段、目指したい学校作りができるきっかけの活動」と気付いたとし、「これからも対話で世の中の課題を解決できる人になりたい」と語った。

審査員長の四日市大副学長、小林慶太郎氏は総評で「こんな若者が三重県にいると知れたのはうれしい。今日のアワードは宣言。形は変わってもチャレンジし続けて」と激励した。

そのほかの受賞者は次の皆さん。優秀賞=山本昌幸▽実行委員会賞=加納由唯▽会場共感賞=伊丹彩乃▽ファーストペンギン賞=野嵜遥香▽トランスフォーメーション賞=堀悠二郎