鈴鹿高校2年の伊坂奏音(かなで)が、8月に大分県別府市営青山プールで行われた全国高校総体(インターハイ)女子高飛び込みで初優勝した。県飛び込み勢としてもインターハイ優勝は初の快挙だ。
鈴鹿市出身。小3からスポーツの杜鈴鹿水泳場が会場の三重ダイビングクラブに通い、県水泳連盟飛込委員長の池田庸祐さんの指導を受ける。キレのある入水に加えて度胸の良さも強みで、これまでにも全国JOCジュニアオリンピックカップなどの優勝経験を持つ。
高1で初出場した昨年のインターハイは5位。今年は難度はそれほど高くなくても1本1本の完成度を上げる作戦で挑んだ。難易率に制限のある前半の制限選択飛びを終えた時点で4位だった。
自由選択飛びが始まり、昨年のインターハイ3位で優勝候補筆頭の常総学院高3年坂田丹寧選手らが得点を伸ばせない中で着実に得点を重ねた。一番練習してきた、6本目の205B(後ろ宙返り2回半えび型)で60・90点の高得点を出すなどして逆転に成功した。
飛び込みを始めてから一度も勝てなかった坂田選手に初めて勝ったことは「少しは自信になった」。出場を予定する9月の国スポ大会でも「(3位以内の)表彰台に上ることを目標に行く」と話している。