パリ・パラリンピック第3日の30日、陸上男子400メートル(車いすT52)決勝で鈴鹿市出身の伊藤智也=バイエル薬品=が3位になり、2012年のロンドン大会以来3大会ぶり、6つ目のメダルを獲得した。61歳の伊藤は今大会日本選手団最年長の選手として5度目のパラリンピックに臨んでいた。
30代で難病の多発性硬化症を発症し、車いす生活になった後陸上を始めた。04年のアテネ大会でパラリンピックに初出場し、08年の北京大会は400メートルと800メートルの2種目で金メダルを獲得するなどこれまでに金メダル2個、銀メダル3個を獲得していた。
ロンドン大会の後、一度現役生活から退いたが、東京大会開催が決まると再び競技に復帰。東京大会にも出場を果たしたが、大会直前で障害区分が1つ軽い「T53」に変わった影響で予選敗退で終えていた。
選手の憧れの的
一見勝之知事の話 5回目(のパラリンピック)となるパリ大会でもレジェンドとして素晴らしい結果を残されました。同年齢の私を含め多くの県民に感動と活力を与えました。これからも県内選手たちの憧れの的としてますますのご活躍を楽しみにしております。