基本泳法で“満点”優秀賞 紀北・海山消防署の板垣さん、救助技術全国大会で 三重

【基本泳法で優秀賞に輝いた板垣消防士(三重紀北消防組合提供)】

【尾鷲】三重紀北消防組合消防本部の海山消防署の消防士、板垣光亮さん(27)が、23日に千葉県習志野市の県国際総合水泳場で開かれた「第52回全国消防救助技術大会」の水上の部「基本泳法」に初出場し、優秀賞に輝いた。

全国の消防隊員が訓練の成果を競う大会で、陸上の部を含め計14種目がある。基本泳法はクロールと平泳ぎを、常に顔を上げた状態で25メートルずつ泳ぎ、安全確実性と所要時間を競う。板垣さんは百点満点で33・0秒だった。

同種目は、確実性が百点満点かつ標準所要時間(40秒)以内の参加者を優秀賞に選ぶ。今大会は25人が参加し、24人が受賞した。大会最速は東京消防庁所属の消防士、奥山翔太さん(28)が減点なしの29・9秒だった。

板垣さんは「全身全霊で取り組んだ訓練の成果が発揮できた。引き続き体力や精神力の向上に努め、今後の現場活動に生かしたい」と話した。監督の淺尾喜之さん(41)は「持っているもの全てを出してくれた」と健闘をたたえた。

板垣さんは平成31年から水難救助隊に所属し、訓練に励んでいる。先月25日に名古屋市消防学校で開かれた東海地区指導会では、百点満点の32秒7で、東海3県の6人中1位で初優勝した。自己ベストは31秒1。