伊勢新聞

台風被害状況を共有 土砂災害備え、知事が警戒指示 三重県対策本部会議

【災害対策本部会議で被害状況などの報告を受ける一見知事(左端)ら=県庁で】

三重県は30日、台風10号の接近に伴う災害対策本部会議を県庁で開いた。県幹部らが被害状況などを共有。一見勝之知事は土砂災害などの発生に備え、引き続き警戒に当たるよう指示した。

県によると、会議は県庁5階の防災対策部に設けた「シチュエーションルーム」で開催。県幹部らは避難所や公共交通機関、通行止めなどの状況について、担当者から報告を受けた。

一見知事は「県民の命を守るのが公務員の最大の使命だと再度、肝に銘じてほしい」と述べ、迅速かつ的確な情報収集に努めるよう指示。交代要員の確保や関係機関との連携なども求めた。

この後、一見知事は報道陣を通じて「台風が熱帯低気圧に変わっても、雨や風の強さはそれほど変わらない。不要不急の外出は控え、危険な場所に近づかないでほしい」と県民に呼びかけた。

この日の会議は「台風本体の雨雲が県内にかかる前に注意を促す」(防災対策部)との狙いで開催。29日は「情報収集などの対応に問題はない」などとして、開いていなかった。