【四日市】特殊詐欺被害を未然に防止したとして三重県警四日市南署(中西通署長)は30日、四日市市中川原のローソン四日市中川原店の藤森真吾オーナー(41)に感謝状を贈呈した。対応したネパール人店員のマガル・カビタさん(30)は体調不良で欠席した。
7月31日正午ごろ、80代の男性が来店し10万円分のギフトカード購入を申し出た。特殊詐欺ではと不審に思ったマガルさんが用途を尋ねると、「ウイルスに感染したパソコンの修理代」などと話したため、購入を思いとどまらせて警察への通報を勧め、被害を未然に防いだ。
贈呈式で、中西署長は「適切な声かけによって被害を水際で食い止め警察活動に寄与された」と、藤森オーナーに感謝状を手渡した。
昨年3月に続き2度目の感謝状を受けた藤森オーナーは「従業員の休憩室に表彰状と写真を飾って、意識向上を図っている。未然防止ができて良かった」と話していた。
県内の特殊詐欺等被害は1月から7月末現在で152件、被害額は約3億2千万円、同署管内では14件、約4920万円で、前年比は県内で件数は減少、被害額は増加、管内では件数、被害額ともに増加している。