台風10号、接近前から大雨に注意を 31日に三重県内最接近の恐れ

非常に強い台風10号の影響で三重県内には暖かく湿った空気が流れ込み、28日も断続的に雨が降った。台風は31日から来月1日ごろに県内に最接近する見込みで、気象台は大気の不安定な状態が続いているとして、台風の接近前から大雨に注意するよう呼びかけている。

台風10号は28日午後6時には屋久島の西南西約40㌔の海上にあり、暴風域を伴って、ゆっくりとした速さで北に進んでいる。中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートルで、最大瞬間風速は70メートル。

津地方気象台によると、降り始めから28日午後6時までの降水量は大紀町藤坂峠で196・0ミリ、志摩市阿児町で179・5ミリ、尾鷲市で164・5ミリとなった。

29日に予想される1時間あたりの降水量は、いずれも多いところで北中部で50ミリ、南部で60ミリで、非常に激しい雨となる恐れがある。

29日午後6時までの24時間に予想される降水量は、いずれも多いところで北中部で150ミリ、南部で300ミリ。

気象台は台風が接近する前から雨が降り続き、線状降水帯が発生する可能性が高くなっているとして、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼びかけている。