三重県幹部でつくる観光誘客推進会議は28日、伊勢神宮の次期式年遷宮を契機とした県内の魅力発信などを担う「おもてなし推進チーム」を観光部内に設置することを決めた。
県によると、チームは観光部の職員ら5人で構成し、9月2日に設置。遷宮に合わせて増加が見込まれる来県者の受け入れ環境整備や、遷宮に向けた県の魅力発信などを担当する。
この日は、遷宮に備えて立ち上げた庁内ワーキングの検討状況を報告。首都圏営業拠点「三重テラス」(東京都)や大阪・関西万博で、遷宮を含む県の魅力を発信することも確認した。
一見勝之知事は「(他の業務との)兼務で大変だと思うが、しっかりやってほしい。式年遷宮という大きな行事を契機として、県全体が発展するよう取り組んでほしい」と指示した。
一方、県内のインバウンド(海外誘客)について「がたがた。今しっかりやらないと増えない」との指摘も。「20年後の後輩に何をしていたんだと思われないように頑張ろう」と呼びかけた。
次期遷宮は来年の「山口祭」を皮切りに、33の祭典や行事が予定される。前回遷宮で「遷御の儀」があった平成25年には、過去最高(当時)となる4079万9千人が来県した。