宝塚1号墳埴輪が国宝指定 三重・松阪

【松阪】松阪市文化財センターが所蔵する「三重県宝塚1号墳出土埴輪(はにわ)」278点が27日の官報告示で国宝(考古資料)に指定された。国の文化審議会が3月15日に指定を答申していた。

内訳は船形1点、囲形3点、家形4点の他、埴輪残欠262点、土器・土製品8点。国宝は同市初、県内7件目。

宝塚1号墳は同市宝塚町・光町にあり、5世紀初めに造られた。古墳公園に整備しようと平成11―15年に発掘し、船形埴輪などが見つかった。

また、同市安楽町の安楽寺が所有する鎌倉時代の「木造阿弥陀如来立像 快慶作・木造地蔵菩薩立像」と、同市中町の清光寺が所有する平安時代の「木造阿弥陀如来及脇侍坐像」が重要文化財(彫刻)に指定された。重要文化財は同市内16件、県内185件となる。