防災など3・7億円増額 松阪市、補正予算案発表 三重

【松阪】三重県の松阪市は27日、3億7463万円増額する本年度一般会計補正予算案を発表した。能登半島地震を受けた防災事業や市制20周年記念事業を盛り込んだ。9月3日に開会する市議会定例会に上程する。

防災減災として4千万円かけ本庁舎本館のガラス面へ飛散防止用フィルムを張り、災害時に災害対策本部を設置する本庁舎の機能維持を図る。

市制20周年を記念し、中部台運動公園に桜を20本植樹する。費用は寄付を1本5万円で募り、計100万円。寄付者の氏名とメッセージを記載した記念プレートを付ける。

記念事業として他に、みえ松阪マラソン応援基金から704万円繰り入れ、大会公式イメージソングの制作と、来年の大会でコンサートを予定。「ダンスドリームプロジェクト~松阪市のミライを担う君たちへダンスを通じて伝えたいメッセージ~」に52万円計上し、来年4月始動する。

新規事業として、小規模私立保育園でAI(人工知能)を活用した乳児の午睡監視システムを県内で初めて導入する。公益財団法人原田積善会がシステムを寄付し、市は10万円で据え付けを補助する。天井のカメラと映像解析装置、保育者のタブレットでうつぶせ寝の窒息を防止する。公民連携窓口に提案があり、実現した。

また、宅配便の再配達を削減するため、戸建て住宅を対象に宅配ボックス設置補助金(1世帯2万円)の新設に100万円、玄関ドアノブ用置き配プレートの無料配布(1000人)に61万円それぞれ充てる。