「ミジュマル」鳥羽の海に浮かぶ 市営定期船「はばたき」にラッピング、9月就航 三重

【テープカットを行う関係者ら=鳥羽市の鳥羽マリンターミナルで】

【鳥羽】人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターで、みえ応援ポケモンの「ミジュマル」がラッピングされた、鳥羽市営定期船の新船「はばたき」の就航式が26日、鳥羽市の鳥羽マリンターミナルであり、一見勝之知事や中村欣一郎市長ら関係者約60人が出席した。就航は9月1日で、4つの有人離島と鳥羽マリンターミナルを結ぶ定期船航路を運航する。

市は現在、予備船を含め6隻の定期船を保有しており、同航路で約40年運航された「第25鳥羽丸」に代わる新船としてはばたきを建造し、県とポケモン(東京都)が連携した取り組みの一環として、ミジュマルをラッピングした。建造費は約5億4800万円、ラッピングの費用は約325万円。

はばたきはアルミニウム合金製の双胴船で、船の横揺れを軽減する減揺装置を設置し、バリアフリー機能も充実させた。総トン数は76トン、旅客定員は200人。外装や内装には、たくさんのミジュマルが群れになり、海をにぎやかに泳ぐ様子をイメージしたデザインのラッピングを施した。

就航式ではテープカットなどが行われ、中村市長が「定期船航路が重要な役割を果たすため、高速化とバリアフリーなどの快適化を目的に双胴船の導入を進めてきた。株式会社ポケモンや県の理解の下、ミジュマルのラッピングをふんだんに施した素晴らしい出来栄え」と式辞を述べた。

一見知事は「多くの人に三重県に来てもらいたいし、離島に住んでいる子どもたちもこの船に乗ってミジュマルを楽しんでほしい」と話した。