伊勢新聞

カメラマン3人が神宮撮る 伊勢で作品展、次期遷宮に向け発信

【3人の作品を紹介する(右から)永作さんと増田さん=伊勢市宇治今在家町の絲松で】

【伊勢】伊勢神宮をテーマにしたカメラマン3人による写真展「2033」が、三重県伊勢市の伊勢神宮内宮近くのセレクトショップ「絲松(いとまつ)」=同市宇治今在家町=で開かれている。

出展したのは、山口達也さん(47)=松阪市=、増田康丞さん(44)=津市=、永作佳紀さん(39)=松阪市=。3人は、婚礼写真を中心に手がけるブライダルカメラマン。撮影で、度々神宮を訪れる3人が、2033(令和15)年の次期式年遷宮に向け、神宮の魅力を発信しようと、初めてグループ展を企画した。神宮をモチーフに、三人三様の作品計20点が並ぶ。

永作さんは、内宮神域の石や木々の揺らぎにクローズアップし、心の中の神宮のイメージを抽象画のように表現。増田さんは、ピンホールカメラで捉えた神宮の多彩な景色を和紙に印刷し、木枠を使って箱庭風に展示した。山口さんは、天照大神の鎮座地を伊勢に導いたとされる倭姫命(やまとひめのみこと)の伝説にちなみ、二見浦の神秘的な水平線や朝焼け、夕景とさまざま海の表情を作品にした。

永作さんは「3人がイメージするそれぞれの神宮を楽しんでほしい。白壁の心地よい店内の雰囲気と共に、ゆったりと見てもらえたら」と話していた。展示は31日までの木、金、土曜日。正午―午後5時。