「そ・えーる」開設 松阪市、ひきこもり相談体制強化

【「そ・えーる」の看板を掲げる竹上市長(右)ら=松阪市役所で】

【松阪】三重県松阪市は26日、市役所1階にひきこもり地域支援センター(愛称「そ・えーる」)を開設した。相談件数の増加を受け、健康福祉総務課内のひきこもり相談窓口を体制強化し、名前を変えた。

同窓口は令和4年6月に設け、当事者の居場所づくりや家族のつどいの開催、よりそいサポート養成事業を進めてきた。相談の延べ件数が同4年の316件から同5年の634件へ倍増したため、名称変更して同センターへ格上げし、職員を6人から8人へ増員した。

愛称は公募し、応募9件の中から決めた。「寄り添える」「素(そのままのあなたを)+エール(応援します)」の意味を込めた。

開設式典で竹上真人市長は「きちんと継続して支援し、社会復帰につなげていく」とあいさつ。一部業務を委託している同市社会福祉協議会の中森弘幸会長らと、花言葉が「幸福」のブルーデイジーをあしらった看板を掲げた。

「現状を変えたいけど、どうしたらいいのか分からない」「家にこもり外出できない家族がいる」などの相談に応じる。電話=0598(31)1922=の他、メール、LINE、来所、出張で相談を受け付ける。