【伊勢】三重県伊勢市御薗町のハートプラザみそので24、25の両日、「非核・平和第45回空襲展」(同実行委員会主催)があった。太平洋戦争で伊勢市が米軍から攻撃を受けた宇治山田空襲に関する資料展示や、広島平和記念式典に参加した中学生の報告会などを通じて、来場者に戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えた。
初日の中学生報告会(市教委主催)では、市の派遣で5―6日に市内10校の20人が広島を訪れ、原爆ドーム見学や被爆証言講話、式典参加など体験したことを説明。「核兵器廃絶や世界平和へ近づけるにはどうしたらよいかを考えて行動したい」「平和は願っているだけでは訪れないことをたくさんの人に伝えていきたい」などと感想を述べた。
会場には、市が昭和20年1月14日から終戦まで十数回の空襲を受けた記録、戦時中の生活用品、原爆の写真や広島市民が描いた絵などを展示し、平和紙芝居や平和講演会も行われた。
倉野雅文委員長は「伊勢の地にも悲惨な空襲があったことを語り継ぎ、『戦争の過ちを二度と繰り返さない』という思いを持って今後も続けていきたい」と話した。