気迫の演武、奉納 南伊勢町で「剣祖祭」 愛洲移香斎の偉業たたえる

【気迫のこもった演武を奉納する参加者ら=南伊勢町五ケ所浦の五ケ所城跡で】

【度会郡】剣術の源流の一つ「愛洲影流」を編み出した愛洲移香斎久忠(1452―1538年)の偉業をたたえる「剣祖祭」(同実行委員会主催)が25日、三重県南伊勢町五ケ所浦の五ケ所城跡であり、全国から集まった剣士が気迫のこもった演武を奉納した。

愛洲移香斎は、五ケ所城を拠点とした伊勢の豪族「愛洲氏」の一族で、剣道の始祖。たくさんの人に功績を伝えようと、生誕地の同町で愛洲氏顕彰祭(愛洲氏顕彰会主催・中村辰生会長)と剣祖祭を開いている。

この日は、県内外から22団体、約140人が参加。愛洲氏顕彰祭の式典が行われた後、参加者らは木刀や真剣などを使い、各流派に伝わる居合や形を披露した。子どもらによる野試合や剣道大会、奉納稽古も行われた。

西岡孝夫委員長は「素晴らしい演武を披露してもらい、うれしく思う。次の世代に引き継げるように頑張っていきたい」と話した。