ツキノワグマの出没が多発しているとして、三重県は23日、伊勢農林水産事務所管内の6市町に対し、クマアラート(注意報)を発表した。管内の住民らに注意を呼びかけている。
県によると、発表の対象は同事務所管内のうち大紀町を除く伊勢▽鳥羽▽志摩▽玉城▽南伊勢▽度会―の6市町で、期間は2カ月。大紀町には15日付で警報を発表している。
同事務所管内では今月に入ってから2件の出没が確認された。県は事前に定めた発表の基準に基づき、月単位で過去5年の平均の2倍(1件)を超えたことを受けて注意報を発表した。
県は16―18日にかけて、松阪農林事務所、尾鷲農林水産事務所、熊野農林事務所の各管内に相次いで注意報を発表。山に立ち入る際は鈴を携帯するなどの対策を呼びかけている。