予約型乗り合いタクシー実証へ 鈴鹿の2地域、9月19・20日から運行 三重

【「シティモビすずか」の実証運行について説明する末松市長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市は9月19日から久間田・石薬師地域、同20日から一ノ宮地域の計2カ所で、デマンド型交通実証事業として、予約型乗り合いタクシー「シティモビすずか」の実証運行を開始する。23日の定例記者会見で、末松則子市長が発表した。期間はそれぞれ令和7年3月18日、19日まで。

シティモビすずかは、利用者の予約に応じて地域内外の駅や医療機関、スーパーなどの停留所間を乗り合いで運行するタクシー。運行区域が限られていることや、他の利用者と乗り合うことなどが一般のタクシーと異なる。

市が東京のコンサルティング会社、建設技術研究所に業務委託した。令和6年度分の事業費は約2300万円。

運行日と時間は、平日の午前9時から午後4時まで。運賃は久間田・石薬師地域内は大人400円(小学生など200円)、地域外は大人500円(小学生250円、障がい者・介護者200円)、一ノ宮地域内は大人300円(小学生など150円)、地域外は大人500円(小学生250円、障がい者・介護者150円)。

利用対象者は事前に利用登録した地域住民で、電話やスマートフォン、パソコンで予約する。

末松市長は「半年間の実証結果を踏まえ、交通空白地域などの移動課題の解決に向け評価、検証し、利便性の高い持続可能な地域公共交通の構築に向けて取り組む」と話した。