実業団と大学チームが交流戦 熊野で女子ソフト、競技力向上 三重

【三回無失点の好投を見せたIPU・環太平洋大の吉村投手=熊野市有馬町の山崎運動公園で】

【熊野】女子ソフトボールの実業団と大学チームの交流戦「トップチャレンジ2024」が、三重県熊野市有馬町の山崎運動公園で、21日から3日間にわたって開かれた。全国から6チームが総当たり戦に挑み、競技力の向上を図った。

全日本大学選手権やニトリJDリーグの後半戦を前に、実戦経験を積むことで選手の育成と強化を両立しようと、熊野市ソフトボールフェスティバル実行委員会が令和4年に始めた取り組みで、今年で2回目。

参加チームは、日本精工ブレイブベアリーズ(滋賀県)▽タカギ北九州ウォーターウェーブ(福岡県)▽城西大(埼玉県)▽大阪大谷大(大阪府)▽園田学園女子大(兵庫県)▽IPU・環太平洋大(岡山県)―の6チーム。3日間で計16試合が組まれた。

最終日の23日、IPU・環太平洋大は大阪大谷大戦に臨み、津商業高出身の3年、吉村凜投手が先発登板。三回無安打無失点に抑えた。吉村投手は「大学選手権を想定した投球ができた。持ち味の動く直球が通用した」と話した。

タカギ北九州は日本精工戦に臨み、三重高出身の高卒5年目、細野摩な内野手が遊撃手として先発出場。二打数無安打だったが、堅守で勝利に貢献した。細野内野手は「守備には自信がある。バッティングでも貢献したかった」と話した。

この一戦には、日本代表の鹿野愛音(あやね)投手(タカギ北九州)が先発登板。六回無失点の好投を見せた。「打者の反応を見ようと、球種を制限して投げた」と話す鹿野投手の投球術を、学生らがスタンド席から観戦して学ぶ姿も見られた。