本マグロ尾の身をグリルステーキに 尾鷲の長久丸冷蔵、24日に試食会 三重

【ポスターを手に、試食会の参加を呼びかける大門さん=尾鷲港で】

【尾鷲】三重県尾鷲市朝日町の水産加工会社「長久丸冷蔵」は、天然本マグロの尾の身を海洋深層水由来の塩などで味付けした「マグログリルステーキ」の商品化を進めている。24日に同市中井町の旧中京銀行駐車場で試食会を開き、先着100人に試作を振る舞う。

同社によると、尾の身は1匹あたり約3%しか取れない希少部位。筋肉質で筋張った特徴が生食に適さず、低価格で取引されることが多い。加熱用として付加価値を生もうと、同社のおかみ、大門利江子さんが発案。社員と開発を進めている。

試作は、昨年11月に市内で開かれた「バイブスミーティング三重」で試験的に販売したバーベキュー用のマグロのカマと尾の身を基に改良。湯煎で下処理した素材を、ガーリックペッパーと「みえ尾鷲海洋深層水」由来の塩で味付けした。

当日は、午後4時から「まぐろ刺身ネギトロセット」を千円(税込み)で販売。同5時から試食を提供する予定。大門さんは「商品化に向け、皆さんの反応を見たい。良い味付けに仕上がったので、ぜひ食べに来てほしい」と呼びかけている。