伊勢新聞

津工高生ら電力会社の業務学ぶ 中電PG三重支社がインターンシップ

【鉄塔に上る社員を見守る生徒=津市美里町500野の中勢外線訓練所で】

【津】中部電力パワーグリッド三重支社(津市丸之内)は22、23日の2日間、津市内で県立津工業高生のインターンシップを受け入れ、座学や見学、体験などで同社の業務を紹介した。

10年以上前から県内の工業高校のインターンシップを受け入れており、同校電気科の2年生5人が参加した。

初日は三重支社を中心に配電建設や保守・指令室の業務を学んだ。23日は美里町500野の中勢外線訓練所で電柱に上ったり高所作業車による訓練を体験。同校出身の社員が鉄塔の高さ15メートルまで上り、見えない裏側を鏡で確認する作業を見学した。送電、変電それぞれの仕組みや仕事内容の座学もあった。

送電グループの長井典也さん(51)は「社会に欠かせない大切な仕事」とやりがいを語り「ライフラインなので重大な故障の場合昼夜問わず仕事がある」と大変さに触れた。

久保成志さん(16)は「制御室は24時間体制で、仕事の大変さが知れた。就職に生かしたい」、中西湊士さん(17)は「監視、設計、送電、変電などチームが一つになって安心の電気が送られていると分かった」と感想を話した。