伊勢新聞

子どもらの居場所支援 伊賀「いがっこの家」が完成 三重

【テープカットで「いがっこの家」の完成を祝う岡本市長(右から2人目)ら=伊賀市上野忍町で】

【伊賀】さまざまな事情で居場所が見つからない子どもたちを支援する「子ども第3の居場所(いがっこの家上野忍)」の完成式が23日、三重県伊賀市上野忍町であった。関係者ら約20人が出席し、テープカットなどで完成を祝った。

市によると、かつて市立上野西小の講堂として使われていた建物の一部を改修して活用した。木造平屋の約175平方メートルに、学習コーナーや多目的室、キッチン、浴室などを備える。

市社会福祉協議会が所有し、社協の職員ら4人ほどが運営に当たる。子育てのボランティアなどに携わったことがある地元の住民らが「サポーター」として運営に協力するという。

利用は年末年始や祝日を除く月水金の午後3―8時。定員は20人で、1日あたり10人程度の利用を想定している。主に小学生が利用する見込みだが、厳密な条件は設けていない。

改修に当たり、B&G財団が市を通じて社協に5千万円を補助した。財団は今後3年間の運営費も補助する。その後も市が国の交付金を活用するなどして継続的に支援する方針。

社協の平井俊圭会長は完成式で「生きづらさを抱える子どもたちが安心して過ごせる場にしたい」とあいさつ。岡本栄市長は「子どもたちの素晴らしい未来に向かって運営を支える」と述べた。