伊勢新聞

9月21日から「伊賀焼陶器まつり」 31窯元参加、3万点を展示販売 三重

【「伊賀焼陶器まつり」への来場を呼びかける大平実行委員長(中央)ら=県庁で】

【伊賀】伊賀焼(国指定伝統工芸品)を展示販売する「伊賀焼陶器まつり」が9月21―23日、すぱーく阿山(三重県伊賀市川合)で開かれる。主催する実行委員会が来場を呼びかけている。

実行委によると、伊賀焼の知名度向上などを目的として昭和53年から開催し、42回目となる。伊賀焼のイベントとしては最大規模。通常よりも安価で購入できる商品も多いという。

SNS(交流サイト)の効果もあり、ここ数年は従来の4倍に当たる約2万人が訪れる。光月窯(同市丸柱)の3代目で実行委員長の大平誠さん(38)は「特に若い人が多くなった」と話す。

今年は市内にある31の窯元が参加。うち4つの窯元は初めて参加する。約3万点を展示販売するほか、伊賀焼の抹茶茶碗(わん)を使った茶席、伊賀米などの地場産品が当たる福引もある。

大平さんは「作家と会話できることに加え、商品を手にとって選んでもらえるのが陶器まつりの魅力。窯元の高齢化が進んでいる中で、後継者を育成するきっかけにもしたい」と話している。

入場無料。午前9時―午後5時(最終日は同4時)。茶席は700円。福引は陶器の購入でもらえる券が必要。問い合わせは伊賀焼伝統産業会館=電話0595(44)1701=へ。