伊勢新聞

田中氏が立候補表明 伊賀市長選、維新公認 三重

【記者会見で、伊賀市長選への立候補を表明する田中氏=同市役所で】

【伊賀】元三重県議会議長で市議=3期=の田中覚氏(66)は20日、市役所で記者会見し、任期満了(11月20日)に伴う同月3日告示、10日投開票の同市長選に立候補すると表明した。

日本維新の会公認で立候補する方針。教育無償化を実現する会の推薦も受ける。議員辞職の手続きは取らず、市長選との同一選に向けた市議会の自主解散まで市議を続ける考えを示した。

田中氏は「原点に立ち返り、市政を大きく前に動かしたい」と強調。4選を目指す現職の岡本栄氏(72)については「当初は応援していたが、理想から乖離(かいり)して未来が見えない」と指摘した。

その上で、不必要な事業の廃止も視野に市の全事業を検証すると説明。「公共交通に対する市民の満足度が低い」とし、住民自治協議会ごとにコミュニティーバスを設ける考えも示した。

田中氏は故中井洽元衆院議員の公設秘書を経て平成3年4月の県議選から4期連続当選。17年5月から1年間、議長を務めた。現在は市議のほか、運送会社の役員も務める。明治大法学部卒。

市長選には田中、岡本両氏のほかに、元日本政策投資銀行職員の浅井健之(32)▽県議の稲森稔尚(40)▽建設業の萩森正治(43)▽前市議の濱瀨達雄(46)―の4氏が立候補を表明している。