伊勢新聞

鈴鹿の障害者ホーム運営「紳」を支援 商工中金四日市店と桑名三重信金

商工中金四日市支店は19日、障害者グループホームを運営する「紳」(三重県鈴鹿市長太旭町、三井紳碁代表)に対し、グループホームの建設資金1億円の融資枠を開設したと発表した。

桑名三重信用金庫(桑名市)との協調で、ソーシャルローンを適用。ソーシャルローンは、顧客が行うソーシャルプロジェクト(明確な社会課題解決効果のある事業・設備投資)を支援する融資。商工中金は同信用金庫と1月に「サステナブルファイナンス(社会、企業が半永久的に持続していくために必要な取り組みとして、金融機関が支援するもの)業務における連携・協力に関する覚書」を締結しており、本件は当該分野における協調融資第1号となる。

「紳」は調達する資金を活用して、地域で不足する障害者向けグループホームを建設。運営に関する目標を設定してプロジェクトに取り組むことで、経営の持続性を高め、経済的価値と社会的価値の向上を実現していくとしている。商工中金は、現地訪問や経営者との対話を通じた綿密な事業性評価を行い、同社の強みと課題、目標を共有し、必要資金を融資するほか、目標達成に向けた取り組みを伴走支援していくとしている。