伊勢新聞

高校生が医療職体験 松阪中央総合病院でオープンホスピタル 三重

【ダヴィンチ操作を体験する高校生=松阪市川井町の松阪中央総合病院で】

【松阪】三重県松阪市川井町の松阪中央総合病院は20日、高校3年生を対象に職場体験「高校生オープンホスピタル」を開いた。医療職を目指す65人が参加し、医師や薬剤師、看護師など9職種の仕事を体験した。

同院は看護師の職場体験会を開いてきたが、昨年から多職種に広げた。参加者はユニフォームを着用し、薬剤師の調剤や臨床検査技師の血液検査などを体験し、医療現場の一端に触れた。

開会式で田端正己院長は「ホスピタルは病気を治すことが重要だが、快く過ごすおもてなしのホスピタリティを意識してほしい。医療職の資格を取ってぜひ当院に就職してほしい」と呼びかけた。

医師希望者は、体を切らず穴を開けて内視鏡で手術する「ダヴィンチ」の操作を練習ソフトで体験した。極小の関節付き鉗子(かんし)とカメラが付いたアームを手と足で遠隔操作した。

同院は能登半島地震でDMAT(災害派遣医療チーム)を県内最多の7隊派遣。高校生は医師から被災地での体験を聞いた。

小児科医を目指す松阪高校の安田快生君は「ダヴィンチはスムーズに動くが操作が難しい。普段使っている先生はすごいと思った」と話していた。