県議に暴行、けがさせる 容疑の名大職員逮捕、街頭演説中 三重県警鈴鹿署

【鈴鹿】街頭演説中の下野幸助三重県議(47)=新政みえ、四期、鈴鹿市選出=に暴行を加えてけがをさせたとして、鈴鹿署は19日、傷害の疑いで、鈴鹿市若松西六丁目、名古屋大職員木村均容疑者(62)を逮捕した。

逮捕容疑は6月25日午前7時40分ごろ、同市若松西四丁目の近鉄伊勢若松駅南側歩道で、街頭演説をしていた下野県議に首を絞めるなどの暴行を加え、顔や足の打撲など、全治二週間のけがをさせた疑い。

同署によると、下野県議が「見ず知らずの男に暴力を振るわれた」と同署に相談。同署は防犯カメラの映像などから特定した。「けがをさせるような暴行はしていない」と容疑を否認しているといい、同署が動機を調べている。

下野県議は次期衆院選の三重2区に立憲民主党公認で立候補する予定。下野県議の事務所は取材に「警察の捜査中で、詳細についてのコメントは控える」としている。

立憲民主党県連の三谷哲央幹事長は「いかなる理由があろうとも、政治活動中の立候補予定者に暴行を加えることは、民主主義の観点からも絶対に許されない」とコメントした。