慢性疼痛の合同授業開始 鈴鹿医療科学大と三重大学生

【神経ブロックの模擬体験をする学生=鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで19日、同大と三重大による慢性疼痛(とうつう)の合同授業が始まった。両大学の2年生計54人が、多職種連携のチーム医療で長期間続く痛みの治療について考える。21日まで。

患者とその家族が抱える問題を多方面から捉え、多職種連携の重要性を理解するとともに、統合的な医療を行うことなどを目標に、ことしで8回目。

鈴鹿医療科学大は薬学部薬学科など10学科の44人、三重大は医学部医学科、看護学科の10人が参加した。

学生らは6班に分かれ、神経ブロックやはり、きゅう、アロマなど慢性の痛みに対する6種類の治療やケアの手法を順番に体験。

神経ブロック体験では、三重大医学部付属病院麻酔科の松﨑孝准教授が講師を務め「急性的な痛みに効果がある」などと説明。学生たちは超音波(エコー)を使って、神経の周囲に麻酔薬を流す模擬体験をした。

参加者の一人、鈴鹿医療科学大保健衛生学部リハビリテーション学科理学療法学専攻の坂元大芽さん(19)は「普段の授業では体験できない治療法を学ぶ貴重な体験ができた」と話した。